2012/4/14 Perfume 3rd Tour 「JPN」@宮城セキスイハイムスーパーアリーナ

Evernoteに格納されてたJPNツアーのライブレポ。
あんま深い事考えずにべたっと貼ってしまいます。
 

 

 
1.The Opening ~ レーザー・ビーム(Album Ver.)
→宮城のお客さんは「拳を上げる」人が多いということが、一曲目から分かりました。表ノリの人が増えたのは、やっぱりメジャーになったからかなあ。
 
2.VOICE
→いままで見たVOICEの中で一番良かった気がする。生歌成分がいつもより強かったから? とにかく気持ちが乗っていました。(VOICEに限らずですが)
 
3.エレクトロ・ワールド
→「オイオイ!」コールの所で、最初は右耳に手を当てて制止したまま、客をあおる、あ~ちゃん。その後も、ダダッダダンの所のダンスはのちゆかに任せて、拳を振り上げてました。シビれる。
 
→東京ドームもそうでしたが、この曲で「何か外れ」るのは、いつものこと。イントロ終わりのシャウトは「せんだいーーー!!!! いくよーーーーー!!!!」。メンバーもスタッフも、お客さんも、雁首揃えてあ~ちゃんの手のひらの上をコロコロ転がされるのでしょうね。
 

~MC1~

Perfumeです!」の直後から、絶好調のあ~ちゃんMC。ステージに出るまで寒くてダウンを着ていたというのに、ワンブロック目終了時点で、既に客席の熱気で汗だくとのこと。たしかにとんでもない熱量でした。(初上陸だった静岡とは、また違った、待った人特有の「一期一会」感が凄まじかったです。まあ何会場もまわしてるヲタも多いでしょうが)
 
仙台といえば、みんな「いい人」とのこと。何故なら「みんなお茶をくれるから」。というわけで、(たぶん)名取市訪問の時に会ったおばあさんのモノマネをかます、我らがあ~ちゃん。
 
「お茶のんでくかい? ほいで、あんたらは誰なん?」
「へー、歌手なの。じゃ、歌って」←そういう「歌手」ではないPerfumeさんなので、説明に大変苦労したとのこと。
「えー、この子たち紅白出るんだって?ほんまかい。サインちょうだい  」
この現金な感じが分かりやすくて非常にいい、と三人ともにこにこしながら話していました。
 
この時に出してもらったお菓子を突き止めるために、客席とやり取りするも結局判明せず。「あんまりメジャーなお菓子じゃないんかねえ」とのことでした。
 
あ~ゆかがお手入れに引っ込んでいる間、ひとりステージに残されたのは、のちお君。
 
「元気ですか、せんだい!楽しむ準備はしてきましたか、せんだい!キラキラするじゅn:bu*h%ioはしてきましたか、せんだい!じゅるじゅるじゅる、せんだい!せんだい!!わー」 

 

ステージに戻ってきたゆか様のこの言葉が客席の総意でしょう。「今日も噛み様、炸裂ですね」 

か「じゅるじゅるじゅる、せんだい!」

の「それはサービス噛みよ」 

そんなものが有るのかよ、とゆか様もツッコのんでおられました。本当に「噛みの神」が降臨してるよ、このツアー。

 

退散した神も代わりにひとり喋りをするのは、かしゆか様。あ~ちゃんが菩薩なら、ゆかちゃんは天女。特に世界デビューが決まって以来、戦闘モード全開のあ~ちゃんとは対照的に、ゆかちゃんの優しさ(お母さん感?)は増す一方です。

 

神戸から恒例の「Perfumeのライブははじめて?人生ではじめてのライブ?」という客席とのやり取り。Perfumeのライブは「特殊」で(特に前回の直角二等辺三角形ツアーでは)MCとダンスが半分半分で、一体なんのライブだか分からない状態だけど、自由に楽しんでくださいねとのお言葉をいただきました。たしかに歴戦の勇者(コスの方含む)と初々しい方の二極化してるからなあ、いまのぱふゅ現場。

 

ゆか様が上記のお話をしている間に、何時の間にやらステージ下手で仲良く並ぶあ~のちちゃん。にやにやしながら、いちゃいちゃと話を聴いておりました。のちおじさんからの「それでそれで? 今日は他に何をしたのかな?」というセクハラに、ゆかちゃんは「そうだねー、今日はねー、ずんだもちを食べたよー」と切り返しておりました。

 

ここからは長・あ~様降臨。「仙台といえば、駅前のTSUTAYAのイメージしかない」と、仙台苦労話をスタート。店内入ってすぐの棚に『リニアモーターガール』を展開してくれたり、イベントで訪れている間だけ、店内BGMをPerfumeにしてくれた。「いまPerfumeキテますよ」という店員さんの言葉も有った。けれどPerfumeが帰る時には…という悔しい話。「今日はそんなTSUTAYAの店長さんが来てくれているらしいですよ」とのことで、熱烈なdisは展開しませんでした。

 

その他にも「わたしたち三回デビューしてるんですけどね、これは二度目のデビューの時」に、何とかパーティとかいうTSUTAYAのスーツのお偉いさんだけの集まりで100パーセントの元気で水道夏を踊ったキツい話(ヲタ的には、この時ちょっと歌って踊ってくれて大歓喜)。そして仙台のボーリング上で行ったイベントの時に、普段は使用していない物置で着替えたら「かびたハウスダスト」のせいでクシャミが止まらなくなったというかわいそうな話。やっぱ色々有りますね…。

 

そもそも大阪にも行ったことが無いのに、売れてない時代に仙台にきまくっていたのはマネージャー(もっさん)が原因とのこと。どうやら「もっさんが仙台の友達に会いたいから」イベントを打っていたらしいです。職権乱用。

 

ただ「もう時効だからいいよね」という事で教えてくれた所によれば、部屋の真ん中にいろりが有るような良いお部屋に(売れない時代ゆえに)事務所には内緒で泊まらせてくれたとのこと。ゆかたが何種類も有って好きなものを選んでください状態。時間帯によって男女が入れ替わる露天風呂。聴くからに豪華。三人分並べてお布団を敷いてもらって寝たそうです。

 

ここまで話しまくったところで、ようやく出島へ。思いのほか近いでしょーとのたまいながら練り歩く、のっち。今回のツアーの定番「寄ってらっしゃい見てらっしゃい」「ほーら、あ~ちゃんの足首ですよー」は炸裂しなかった、はず。

 

「あ、かわいい!」とあ~ちゃんの指差す方向にはふわふわパーマのおねえさんが二人。後ろを振り返って髪の毛を見せようとするおねえさん。すかさず「ふあっ、かわいい、いまの振り返り。もう一回やって!」と二度目の振り返りを強要するのちおじさん。

 

まずはいつものように下手側へ。「あ、ちーっちゃいこがおるー」は西脇幼稚園発動の合図。お父さんに抱っこされた幼女とお話。「いくつ? 5歳? 幼稚園? 何組さん? はなぐみさん? あやちゃん、さくら組さんだった。あと、ばら組さん」ばら組さんって、すげえな。「他にはどんな組が有るの?」という質問に「くだもの」とちびっこ。ゆかちゃんだったか、のっちだったか「くだものさん組」と言ってしまい、他のメンバーから「くだもの組さん」だろうという訂正を入れられておりました。それにしても「くくりがでかいねー」と。「お花の種類とかじゃなくて、ジャンルで組の名前が付くんだ」「じゃあ、他には何だろう」「やさい組さん?」「どうぶつ組さん?」

 

ひとしきりgdgdした後、ちびっこに「Perfumeのどの曲が好きー?」と聴いてた気がします(このちびっこじゃないかも)。曲名が出てこなかった為、「うん、でも大丈夫。オッケー☆バイバーイ☆」とあ~ちゃんがローラ発動させてました。

 

下手側の出島の近所には「静岡のSAで声をかけてくださって、ありがとうございました」のプラカードを掲げたおじさんを見つけたメンバー。静岡公演の帰り道の途中で立ち寄ったSAに、Perfumeのグッズを着用していた方がいたので、声をかけたのだそうです。なんたる神事。しかし最初は「騒ぎになるといけないから」とマネージャーに止められていたとのこと。「それでも、どうしても」という事で、あ~ちゃんが軽くご挨拶程度に「ありがとうございました」と声をかけたのだそうです。が、そこまでして踏み切ったものの、そのお客さんはキョトンとしただけ。「あー、こりゃやっちゃった。ファンサービスのつもりで、ただの痛い人ー」とあ~ちゃんは解釈していたそうですが、本当は勿論気づいていて、必死に堪えたそうです。なんたる紳士。

 

「もうちょっとー、愛をちょうだいっ」

 

と、デレるあ~ちゃん。のちおの表情は見えませんでしたが、どうせ、どうせな表情だったでしょう。

 

中央に戻りながら、「好きだ」「バカ」のうちわを掲げたお客さんとお喋り。「あれ(僕らがいた)は必読よね」とあ~ちゃんが息巻くものの、うちわのお客さんは未読だそうで。「なんで、いま、ぶっこんできた!!」とツッコまれておりました。

 

上手に移動を行いつつ、先ほどの静岡のSAのお客さんのお連れ様(本当は知り合いではなく、たまたまSAに居合わせただけだったかな?)とお喋り。ちなみに上手への移動中に、のちおじさんと、のちおばさんが降臨しました。前者は「若者がっ、若者がハッスルしておる!」後者は「あら、ごきげんねー。みんな」というコメントを、独り言のように残しています。

 

上手出島に着くとスパイスコスのおねえさん二人と絡むメンバー。おねえさん達の衣装は、色づく前のベージュ色ヴァージョンでした。「ベルトはエナメルですか?」と、聴いたのはのっちだったか、誰だったか。きちんとエナメルのお金のかかったコスでした。あ~ちゃん役のお姉さんが、カバンから取り出したのは、ふわふわパーマのウィッグ。今こそ付け所だと力説するのっちさんにそそのかされ、被った後には、ターンを決めた、のかな。たしか。

 

そしてこの日、個人的に一番どきりとしたのは、このMC。会場の後方を指差しつつ、不意に叫び出すあ~ちゃん。「なんで、ゼットなのーーーーー??」まさか、ついに、誰かやりやがったか。いや、ここは静岡でしおりんポーズを決めまくっていたのっちが「ももパン」を初披露するのを喜んでおくべきか。ひとり悶々としていると、「あれ、プラカードじゃないのか」とあ~ちゃん。どうやら会場の席を示す看板と、プラカードを間違えた模様。「なんだ有りものかー」のお言葉に胸を撫で下ろした隠れモノノフでございました。(ちなみにこの日、わたしはジョジョT着用でゆかレス狙ってましたが…だって仙台だし杜王町ネタがくるものかとてっきり…)

 

ようやく中央の出島に戻り、長かったMCもついに終わりかと思いきや。今度は色付いた方の『スパイス』のコスプレをした幼女が三人。のちゆかあ~の順に、8・6・8歳だそうです。23歳の方々の盛り上がりはご想像の通りです。「ねー、Perfumeです! ってやって!」という本家からのお願いに、無言で首を横に振り続ける、6歳のゆかちゃん。「いーじゃん! やってよー!!」「んじゃあ、おねえちゃん達と一緒にやろうか?」となだめすかされるも、だが断り続けるゆかちゃん(6歳)。

 

「6歳ってことは、幼稚園? 小学生! この前、なったばっかー?」と、話題を変えるあ~ちゃん。「じゃあさあ、筆箱ってさあ、いまでもまだブ厚いヤツ? バッタンバッタンってやつ?」と、このツアーで何回か話題に上っている筆箱ネタをぶちこみます。いまの小学生は、プリキュアの筆箱とかなのでしょうかね。

 

「算数セットは?」と、あ~ちゃん。きょとんとする合計22歳のPerfume

3人「えー、いま無いんだ!?」

三角定規とか分度器とか使わないのかと軽く騒動に。

か「えっ、おはじきとかなしでどうやって算数やってるの?」

あ「頭でやってるんじゃない? (黒板を眺めるふりをしつつ顔をしかめ)んー…2! んー…5!」

そして「うちらゆとりの一年目じゃけぇ」と自虐。

 

「じゃあ、最後にPerfumeですって、一緒にやろう」と、油断させたところでお願いするも、やはり固辞するちびゆかちゃん。「ゆかちゃん、頑なじゃね」と、樫野さんの方のゆかちゃんからもお墨付きをもらっていました。
 
体感速度はあっという間でしたが、ご覧のように文章にすると壮大さが分かりやすいMC1。案の定「巻きが入っております」とのこと。いつもの事なんでしょうけど。ここでようやく、ドーム以来の定番となった「カレー」のチーム分けに入ります。
 
「はい、じゃあまずこっち(上手側)の人。あ、今日はセンターに席がないから、もうちょっとこっちにしようか」という長の指令に従って、仕切り板代わりののっちちゃんが動きます。
 
「はい、センディチーム!」
 
「はい、こっち側。手を上げてー…グランディチーム!!」と、下手側。中央部分は、
あ「にじゅういち? にじゅうよん?」
か「にじゅういち、にじゅういちよ!!」
と少々、揺れていましたが、この間必見だったのはのっちさん。仕切り板状態のまま、ずっと固まっていらっしゃいました。忠犬すぎる。全体合わせてなんだったかは失念(ググッたら全部合わせて「セキスイハイムスーパーアリーナ」だったという情報を見つけましたが)。
 
あ「それじゃあ、ちょっと練習してみましょうねえ…センディ!」客「うおー!」あ「グランディ!」客「うおー!」あ「にじゅういち!」客「うおー!」あ「………あれ、ちょっと待って…あれっ」と、珍しくあ~ちゃんがミス。そりゃそうだ。複雑だもん。俺も間違えたタイミングで叫びましたもん(にじゅういちチームなのに、センディで叫びまちた)。
 
「だめ? 仕切り直す?」と、ゆかちゃんに促され、仕切り直し。上手下手中央全体全体の順に「シン! ディー! ロー! パー! シンディーローパー!」と相成りました。わかりやすい! わけわかんないけど!「わたしたちはシンディー・ローパーさんを尊敬しているんです!」とあ~ちゃんがのたまっていたので、きっと馬鹿になんてしていないんです。
 
そして、ようやく、曲に突入。
 
5.Have a Stroll
今回の新曲の中で一番のお気に入り。80年代。松任谷由実。三人並んで横になったり斜めになったりしながらラインになる所とか、相変わらず振り付けが可愛いです。サビの部分の「ぐーるぐーるぐーるぐーる、なーみなみなみ、なーみなみなみ」は、特にあおってもいないのに、会場の大半がついてこられるキャッチーっぷり。仙台のノリの良さゆえ?
 
6.時の針
正面があ~ちゃん。いや、少し向きを変えてあ~ちゃんの方を正面にしたんですが。ロボットダンスとは少し違ったオルゴールダンス?(ゆかちゃんが一番似合ってるんですが、すいません、あ~ちゃんしか見てませんでした) 身体のブレーキのかけ方が、最初の頃に比べてこなれてきた感じがします。何より歌い終わりのうつむいたあ~ちゃん。まつげが影になるあ~ちゃん。
 
7.微かなカオリ
そのネジのきれたオルゴールから、この曲への繋ぎが鮮やか。イントロのクローズハイハットのカウント終わりで、お人形さんから一気に「あ~ちゃん」へ表情が戻る所が大好きです。イントロで自然発生する手拍子に対して、お辞儀して、マイクを通さずに「ありがとう。ありがとうございます」とあ~ちゃんがお礼を言うのも、定番ではありつつ、何度観ても良いものです。はじめて自分がいる方向に投げチューを貰って、思わず投げチュー返してました。キモヲタ。
 
8.スパイス
せり上がった中央出島で淡々と踊るスパイス。多少演出込みで盛り上げる前2曲から、このストイックな曲への流れ込み方が、すばらしい。松井ワークスも映えます。この曲での、のっちの腰の使い方は、格の違いを感じさせてくれます。骨盤と鎖骨の柔らかさが、のっち最強の武器。
 
9.JPNスペシャル
この曲の「わたしたちに今、できること」という歌詞を、この会場ほど意識する回はないのではないでしょうか。敢えて「震災」には言葉では触れず、粛々とダンスで「できること」を表現するのだという覚悟を、この曲で最も見せつけられました。
この曲までは、妙にピリピリして男性的なステージングに違和感を感じていたのですが、ようやくこの曲でPerfumeの意図を理解できました。
圧倒と畏怖は、Perfumeにしか表現ができない。少なくともアイドルの中では。
想像もできない(私なりに言い換えるなら、「ことばにできない」)事を、自分たちの身体表現で表象して、本当に言葉にできない物へと立ち向かい、乗り超えていく事。それはごく自然に「一年前のショッキングな出来事」(アンコールでのあ~ちゃんMCより。この一言が、この仙台公演で唯一触れた「震災に関することば」です)への返答と挑戦であるようにも思えたのです。そして、この攻めの姿勢は世界デビューへの覚悟を語る時にあ~ちゃんがよく言う「日本ってすごいんだぜって所を見せつけてやりたい」というアプローチともシンクロします。
ただ、じゃあ曲の冒頭でスクリーンに映し出される「打撃」と「回避」で乗り越えていくのかというと、もちろんそうではなく。それを表現しているのが真鍋ワークスによる光の「球技」。このツアーでぐっと女性らしい身体の使い方を覚えたかしゆかが、やわらかに華麗にボールを打ち返す姿は、とても美しい。反動を生かすっていうのは、生き方でも重要だよね、ゆかちゃん。反動と言っても「開き直り」じゃなくて、受け入れつつ、受け渡すこと。これからの私たちのテーマを伝えているのだ、勝手に思っています。ドームでの涙の反省から、一番成長したであろう、かしゆかが、この部分を踊っている事が、とても嬉しいです。
 
10.Perfumeメドレー
シクシク(イントロ)→不自然なガール→ take me take me→BcL→575→IslU→lotw→シクシク
ドSメドレー。『take me take me』のゆかちゃんを見るために、このアレンジは存在しているといっても過言では有りません。本当にねえ、一公演で一回しか「ちょいちょい」やってくれないなんて、ドSにもほどがありますよ。ラストのラブワからシクシクへの繋ぎ方が、何度観ても感動的です。(そうそう。シクシク前のブレイクが、静岡以前と比べて、ほんのり長くなっていました。北海道でも同じだったので、機材トラブルではなく、手入れをしたのでしょう。たぶん長くなったブレイクは、東京ドームのシクシクの冒頭ブレイクと同尺ぐらいかなあ? あの静寂がまた聞けるとはなあ)
 
アリーナで観てもスタンドで観ても楽しめる一曲。つまりはレーザーが凄まじい。同じようにレーザーが凄まじい『レーザービーム』が一方向強行突破型だとすれば、この曲は全方位対応。DVDで最もマルチアングルにしてほしい曲。
 
ありがたいことにSSA二日目と静岡は、最前ブロックで観ていた為、出島に立つメンバーをお尻から観る事しかできませんでした。が、この日は遂に真正面からあ~ちゃんを見上げる事に成功。歌わずともにPSPS。
正直、それ以外は凄過ぎて記憶が有りません。
 
~MC2~
GLITTER終わりから、メンバーが出てくるまでに長いこと。誰かがケガをしたのかと心配になるほどでした。
 
先陣を切って出てきたのは、のっちさん。
「みなさん、『あ~~ちゃぁぁぁぁーーーん!!』(←声援の真似)っていうのは、わざと低くしているんですか?  『あ~~ちゃぁぁぁぁーーーーん!!!』『かしゆがぁぁぁぁーーーーー!!!』」
 
ジャブをかましたところで、さきほど踊った『JPNスペシャル(仮)』をご紹介。多忙を承知で依頼をしたところ、「お忙しい中では、前のめりの気持ちでお返事をいただきました」との事です。始まる瞬間にディスプレイに「music by. 中田ヤスタカ(capsule)」って映る瞬間、ものすごくカッコいいもんなあ。(北海道のゆかちゃんMCによれば「ここの音響はこうして」「ここの演出はこうして」と、かなり事細かに指示を出していた、とのこと。東京ドームの『掟』以来、アイデアを温めていたそうです。職人すばらしい)
 
そんなカッコのよろしい『JPNスペシャル(仮)』を踊っている間の「キラキラしていたゆかちゃんの前髪はいかづ(←また噛んだ)でしたか?」と、のっちさん。セクハラが止まりません。
 
ゆか様からも乾電池を食す神へのお褒めの言葉がつきませんでした。そしてこれまた問題の『Perfumeメドレー』について。神戸からずっとしゃべっていますが、だいぶ「ドS」でしょう? と。「もうツンツンですよ」と。のっちさんも「ぷるぷるつんつん!!」、ゆかちゃん「つんつんと言えば!」という言葉が出ると同時に、あ~ちゃんが『コミュニケーション』を歌いながらステージに戻ってきます。サビの部分を、少しだけ踊ってくれました。
 
ヤスタカといえば、もはやきゃりーの事も外せません。先日、CDTVの収録で『SoL』のプロモーションを行った時に、同じスタジオにきゃりーもいたそうです。「CANDY CANDY CANDY CANDY CANDY SWEETIE SWIITIE GIRLS LOVE 」と歌ってくれました。
 
どういう流れかは忘れましたが、このあたりで、のっちさんがひたすら「きゃりーぱみゅぱみゅ」と言わされるくだりがありました。無論「きゃりーぱひゅぱひゅ」「きゃりーはむぱmn」と、何度チャレンジしても言えず。「これ、私が言えないと次に進めないんですかね?」と匙を投げかけたところで、あ~ちゃんから「ドラえもん風に言うと、かまなくなるらしいよ。ぎゃりーばみゅばみゅー」というアドバイスいただいてました。
 
それにしても一体「CANDY LOVE」ってなんだよ、と。三人から集中砲火を喰らう『CANDY CANDY』。しかし、とはいうものの。のっちさん、「わたしたちの『ぷるぷるつんつん』だって大概ですよ!!」と。「わたし、よく『ぷるぷるつんつん』とか歌えたなあ」とはずかしそうにのたまっていましたが、あ~かしに「バッチリ歌ってたよ」と即否定されてしまいます。
 
とにかく、ぷるつんとか意味の分からない言葉が羅列されているものの、とてもかわいらしい『コミュニケーション』。しかし、だがしかし。ゆかちゃんの「しかもそれ(ぷるつん)を考えたのが、全部中田さんっていう……ひゅーーーーー(三人揃って渋い顔してお化けポーズ)」という言葉が、メンバーと客席の総意でしょう。ひゅーーーーー………。とにかくヤスタカ楽曲総受けでした。
 
ただ「(CDTV収録時のきゃりーのモノマネ)この曲はー、CANDY CANDYっていう曲でー、すごくSWEETIE SWEETIEでー、女の子が恋しちゃう曲ですー、ってきゃりーちゃんが言ってたんですけど…その…本当にそれ以上でもそれ以下でも無いな、と」と、あ~ちゃん。(やや呆れモードでくすくす笑いながら喋るあ~ちゃんは結構レア)
 
「私たちも曲を託されている以上は、しっかりとその曲のテーマを伝えたいんだけど、テレビの短い尺ではなかなか難しい」とのこと。しかしきゃりーは「それをバッチリやっている。うちらも見習わなきゃいけん」と綺麗にまとめていました。
 
そんな風にテレビの収録を行いながらの、怒涛のリリース週。「どとうでしたね」「どとうでしたね」「ど、ど、とうでしたね」と何度も繰り返してしいまうぐらい忙しかったらしいです。けれども。のっち「おかあさん元気いっぱいでーす!!」あ~ちゃん「おとうさん元気いっぱいでーす!! はなぐみさーん??」と不意打ちを喰らわしたところ、幼女、寝ていました。「あら、もう疲れちゃったのね。まあ楽しみ方は人それぞれですから」と。
 
「シン! ディー! ロー! パー! シンディーローパー!」と客席を温めた、あ~ちゃん。そのまま「前向きな気持ちを巡り巡らす、私の大好きな曲です! ポリリズムー!!」と叫ぶ。
 
12.ポリリズム
イントロのあ~ちゃんジャンプの破壊力は、ももたのえびぞりジャンプにも負けず劣らずです。楽しそうなのが何より。ポリループの部分は、三人にこにこ仲良くアイコンタクトを決めつつ。その後の間奏部分はヲタの力の見せ所。死ぬ気で「おい! おい!」叫びます。このあたりでマイクを通さず「すごい」とうるうるしながら口走るあ~ちゃんを観るのが珠玉。歌い終わりに、あ~ちゃん「マジ、ポリリズム名曲ーー!!」とシャウト。
 
~PTAのコーナー~
そういえば「パッと楽しく遊ぼうのコーナー!」って言わなくなったなあ。「手を振って、手を振って」の部分では、珍しくのっちさんが気をきかせてくれました。
の「皆様、自分の見たままの方向で、手を振っていただければ幸いでございます!」
あ「ありがとうございます!」と。
神戸からずっと言われているし(個人的にも思っている)事ですが、今回のツアーのこの箇所は、マジでしんどい。ずっと手を上げっぱなしな上に、どんどんハードルが上がって行きます。特筆すべきは「外内外外」の箇所。「片手→両手→ジャンプしながら!」とドンドンとハードルを上げてきます。あっちの方でサイリウム振ってなかったら、根を上げるレベルですよ、まじで。
「そろそろしんどくなってきたでしょー?」と気遣いながらも、手を緩めてくれない、ドSなPerfumeさん。締めは「っはっはっは! このあたりにストレッチパワーが溜まってきただろー!!」という、あ~ちゃんのモノマネでした。
もちろん今回も「はぁーん、なんだろう、この気持ち! 胸がドキドキしてきちゃったーん」から早見優『夏色のナンシー』に突撃します。コテコテのアイドルダンスとアイドル歌謡が見られるのは、今回のツアーでここだけ! 神戸の頃は、あ「早見優です!」の「早見優です!」か「違います」だったのに、いまとなっては、あ「早見優です!」の「早見優です!」か「早見優です!」とストッパー不在です。あ~ちゃんの「早見優です! とんとんとん! とんとんとん! とん、とん、とん!」をわかってあげられなくてごめんなさい。(「早見優さん大好きなんですぅぅ!!」と言ってたので、本当にお好きなんでしょう)
あとはいつも通りに「ウルトラソウル!」「サバイバルダンス!」「上の歯~、下の歯~」。
客席の頭のネジを外しきったところで、キラーチューンへ。「踊れ! FAKE IT!!!」
 
13.FAKE IT
冒頭から拳を振り上げさせ、「ジャンプ! ジャンプ! ジャンプ! ジャンプ!」と、ぐいぐい煽りまくります。ひさしぶりにノリすぎて跳ねすぎて脇腹吊りました。間奏で、ステージ中央であ~かしがハイタッチ決める所が大好き。アウトロで中央出島に移動したところで。
 
14.ねぇ
この順番。どこに行くも何も、すべてはPerfumeさんの赴く場所ですよ。『スパイス』と、同じように粛々と踊る曲ですが、何しろ振り付けがかわいいので、一緒に「ねぇねぇ」やってしまします。高い所にあるゆか足を見上げるこの至福の時よ。
 
15.ジェニーはご機嫌ななめ
下手のっち、中央あ~ちゃん、上手ゆかちゃん。いつもゆかちゃんサイドだったのですが、今回は存分にあ~ちゃんを堪能できる箇所だったので、ガッツリあ~推ししてきました。背面ケチャって、こういう時に出てしまうものなのね。ただ前へ向かって腹から声出し叫ぶのではなく、ひねりを加えて絞り出す。いつまでもやり続けて欲しい曲だなあ。(余談ですが、去年のサマソニ東京で『ジェニー』ぶちかまして、客にきょとんとされてましたね。しかしヲタとしては、そういう時こそ燃えどころ。死ぬ気で叫んできましたよ)
 
『ポリリズム』とこの曲さえあれば、Perfumeはどこでもやっていける。なんでこんなに楽しいんでしょう。あ~ちゃん煽りも冴え渡ります。所々で混ざる「ふぅー」や「いえーい!」がかわいい。のっちも叫んでました。
 
「次が最後の曲です」という言葉に、当然会場からは惜しむ声が。けれども。「この会場の気持ちをひとつにしたいと思います。私が「せーの」と言ったら、みなさんも手を上げてください」(あ~ちゃんが、この説明をさらりとしているだけなのに、水が引くように静かに、集中力を高める会場。この瞬間は、何度体験してもぞくぞくする)
 
「一回しか無いからね。せーの!」
 
17.MY COLOR
正直、「はいはい、ケイタイソング乙」と思ってました。ライブで聴くまで。でも、あ~ちゃんの「せーの」のおかげで、がらりと世界が変わりました。外内外外と会場と一緒の動きをするあ~ちゃん。『Puppy love』と同じように、ダンスをのちゆかに任せて、あ~ちゃんは煽る煽る。
「手のひらが世界中~」の部分で、お客さんと一緒に手を動かしてもらうところが素晴らしい。結構複雑な動きなのに、お客さんの集中力が高まってるから、揃う揃う。
あっという間の本編を締めくくるのに、本当に相応しい一曲。
 
~アンコール~
「さっき始まったばっかりなのに、もう終わってしまう」と着替えながら思っていたとのこと。気が付いたら、「あれ、もうアンコールの衣装着てる!?」状態だったそうです。結局確認出来てないんですが、今回のアンコール衣装って、SoLと同一なんでしょうか?
 
あ「かわいらしいお洋服着ちゃってー」
の「ありがとうございます」
あ「あんたの結婚式、行くよ」
 
勝手な想像ですが、好きな子に「好きな子いないの?」と聞かれたり「結婚式呼んでね?」と言われた時みたいに、切ない気持ちでイッパイになったんじゃないかな、分かるよ! のっちちゃん!!
 
以下ひとことずつ今日の感想。
 
のっち
会場のお客さんから沢山の優しさを貰った。スタッフさんやメンバーからも優しさを貰った。こうやって「みんなから貰った優しさを人に届けたら、すごく良い優しさのループになるんじゃないかなと思って、今日帰ったら、お母さんにメールしようと思いました」
 
ゆかちゃん
「今日は私の中でも特別な日にもなるんですけど、みなさんの中でも特別な日にもなってくれたら良いなと思って」(以下失念。ごめんなさい。でもすごく優しい言葉だったことは確かです)
 
あ~ちゃん
仙台の人は、しっかり話を聴いてくれるから、とても良い人たち。だけれども。まず「話を聴いてくれる」ところまで持っていくのが大変。こんなにたくさんの人たちが聴いてくれるようになって、とても嬉しい。だって「ライブにくるのって、よっぽどのよっぽどだと思う」「私も行かんもん」。三人とも順番にウイルスに倒れてしまい(インフルエンザ?)「へぼへぼのよぼよぼのかさかさの三人だったんだけど、皆さんのおかげでキラキラになる事が出来ました」
最近はPerfumeに関する大きなニュースがいくつか有ったけれど、やはり一番大きいのは世界進出。なんでわざわざ選んだのかというと、すごい日本・かっこいい日本を、自分たちで世界に伝えたいから。そして「この『JPN』は、いまの日本に、本当はもっと強いんだぜ」と自分たちに自信を持って欲しいという思いも込めてアルバムを作った。どんな事も日本が一番。これからも日本での活動を大切にしていきたい。日本が有ってこその、海外。
「昨年はすごくショッキングな出来事」が有ったけれど、そんなことには決して負けない、日本の強さ、強い絆を世界に見せてやりたい。
 
人生の春はいつだって自分次第。今日よりも明日の方が良い春になる。私たちも「今が一番の人生の春」だと思っています。とても前向きな曲です。聴いてください。
 
EC1.Spring of Life
ディザー前までのショート版。テレビ収録を除けば、本邦初公開のはず。この曲は、絶対に仙台でやりたかったんだと思います。今まではこのブロックに「Dream Fighter」が入っていたので、それはそれで良かったのですが、躍動感に溢れるこの曲が入ってくるのも、とても良いものです。三人の腰の入った動きがとても綺麗。のっち、あ~ちゃん、それぞれがセンターになって、右左右左とかき分けながら、しゃなりしゃなりと歩み出てくる所が、本当に美しいです。良い顔してんですもの。早くフル版になって、ゆかちゃんが歩いてくるところも観たい。観てて泣きそうになりました。
 
EC2.心のスポーツ
歌い始めは、『The Opening』で三人が降りてきたステージの階段に座りながら。のっちのエアドラムがとてもかわいい。PTAのコーナーで練習した「ぐるぐるぐる、トントン!」が入ってくる曲。「星が流れて」のところで、ステージ上のネオン?に流れ星がキラりと流れる演出あり。「だけど運動不足ー、なの」のあたりのラジオ体操っぽいフリが、これまたかわいい。センターステージの出島を手を振りながら、行ったり来たり。ああ、この三人は、どこまでいってもアイドルなんだなあ、とジェニー以上に思ってしまう曲。
 
そして、階段を登りきったところで、三人は帰ってしまいます。その前に、いつものように、この日も何度目か分からない、深い深いお辞儀。胸に手を当てて。
 
か「みなさんの事が大好きです」
あ「おばんです」
 
そう行って手をふりふり、去って行ってしまいました。おばんです。
 
あ「今週は『Spring of Life』が発売される、週! ということは大切な、週! ということは大切な、土日! 私たちはまだまだ働きます!」
みなさんも毎日大変だと思いますけど、私たちもがんばりますので、一緒にがんばりましょう、というような事を言い残して、あ~ちゃんは去って行きました。
 
以下、雑感。
 
正直、下世話な私は、あ~ちゃんが「宮城」という土地で何を語るのか、「期待」をしながら観ていました。メモもこの時に集中しようと、他の所では少し緩めていたぐらいです。
 
でも。彼女たち三人(そしてスタッフさん)は、そんなに甘っちょろい人たちではなかった。粛々と「わたしたちができること」「わたしたちが今できること」に集中した。パフォーマンスで全てを伝えた。
 
決してメンバーのコンディションが良かったとは思えません。キレは、静岡に比べて、全然有りませんでした。それでもあくまで戦闘モードでステージをこなす姿は、観ている人に心地よい緊張感を強いる、たいへん美しい姿でした。ああ。崖っぷちっていうのは、社会的な地位じゃないんだな、と。
 
そういえばSSAの初日に、こんな事をあ~ちゃんは言っていました。
この言葉に、宮城のステージングの全てが予告されていたのだと、今となっては思います。
 
「テレビを観て、都会にいるわたしたちが、勝手に心を痛めたり、勝手に傷付いたりすることに、違和感を感じた。大変な思いをしている方がいる一方、都会にいるわたしたちは普通の生活を送る事ができている。パーティをやめたり節電したり、そういう事はわたしもしたし、大切なきもちだと思うけど、でも一方、お店屋さんは「お客さん来るだろうな」と思って、お肉を仕入れたりしている。そちら側も忘れちゃいけない。日常も忘れちゃいけない」
 
彼女たちが自分たちにできる「日常」に徹しきったこと。あえて「言葉」を使わずに、身体ひとつで伝えたこと。
 
本当に、すごい人たちだな。
 
馬鹿みたいな感想ですが、それしか抱けない、私でございました。